ほかの地域にバイクレンタルやノウハウ共有も

 まず、渓谷コースについては現地の状況に応じて、各レールマウンテンバイクの前後の車間距離を20m程度に詰めてもらうよう利用者に協力してもらい、一番前と後ろにはスタッフが伴走しクラクションを鳴らすなどで対応しているという。それでも、仮にコース付近でクマが目撃された場合には、当日の営業を中止するとのことだ。

 ガッタンゴーは、廃線後の鉄道活用策として注目を集め、行政などによる視察も多い。最近では、草分けとして、同様の事業をスタートする地域に所有するレールマウンテンバイクをレンタルするとともに、運営ノウハウも共有しているという。

 東海北陸自動車道の開通以来、中京圏からのアクセスが改善された。高山や奥飛騨温泉郷に近いことも相まって、広域で観光消費を促進するコンテンツの一翼を担うガッタンゴーの今後が楽しみである。

【参考文献】
「鉄道廃線跡を歩くⅧ」(宮脇俊三編著、JTBキャンブックス)

※訪問時の注意事項
トンネルなど廃線は現地事情により入れない場合もあります。また、現地では主催者の案内に従っていただき、立入禁止区域には入らないようにご注意ください。

レールマウンテンバイクGattan Go!!
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