
(韓光勲:ライター、社会学研究者)
2024年4月以来、事務所との“お家騒動”が話題となってきた人気K-POPグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」。ここへきて、また大きな動きがありました。
グループ名を「NJZ」に変更し事務所ADOR(アドア)から独立して活動を始めていたメンバーたちに対し、裁判所が独自活動を禁止する仮処分決定を出したのです。本格的な活動休止に追い込まれる事態となりました。
独自活動は控えるべきだった?
3月21日、ソウル中央地方裁判所は、アドアから独立して活動をしていたグループ「NJZ」に対して、独自活動を禁止する仮処分決定を出しました。アドア側の主張が受け入れられた形です。アドアは「裁判所の賢明な判断に感謝する」と歓迎するコメントを出しました。
メンバー側は「裁判所の判断は尊重するが、仮処分は暫定的な決定。仮処分への異議申し立てを行う。証拠資料を追加し、仮処分決定に対して争う。(メンバー側は)アドアとの信頼関係が完全に破綻していることを考慮していない結果だ」と述べ、今後も争う姿勢を崩していません。
仮処分決定後、メンバー側は活動休止を宣言しました。
メンバー側が独自の活動を控えざるを得なくなったのは明らかです。裁判所はアドア以外での活動はできないと仮処分を出したからです。独自の活動をすると違法状態になります。専属契約の有効をめぐる裁判が4月3日から始まる予定で、その裁判に集中するしかないでしょう。