ロシアのプーチン大統領(写真:代表撮影/AP/アフロ)
[ロンドン発]ウクライナ戦争が2月24日で5年目に突入する。米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)によると、2022年2月以降、ロシア軍は約120万人の死傷者を出し、今のペースだとロシアとウクライナの死傷者は26年春までに合計で200万人に達する可能性がある。
西側をウクライナ撤退に傾けるロシアの情報戦争
ロシア軍参謀本部作戦総局本部の本部長・セルゲイ・ルドスコイ大将は2月20日、ロシア軍は昨年6700平方キロメートル以上の領土と300以上の集落を制圧、今年に入ってからも約900平方キロメートルの領土と42の集落を制圧したと戦果を強調した。
別の米シンクタンク、戦争研究所(ISW)が独自調査したところ、昨年ロシア軍が新たに占領したのは252集落に留まり、今年に入ってからの戦果は領土572平方キロメートル、19集落に過ぎない。ロシア軍は戦果をかなり過大に発表している。
2月21日、ウクライナのオデーサで、ロシアのドローン攻撃を受けた高等学校を見つめる住民たち(写真:ロイター/アフロ)
「クレムリンは『ウクライナにおけるロシアの戦場での勝利は必然であり、ロシア軍が広範囲に戦況を掌握している』という虚偽の物語を投影することで西側をウクライナ撤退に傾けようと情報戦争を続けている」とISWは注意を促す。