モスクワでの集会に参加したナワリヌイ氏=2020年2月(写真:ロイター=共同)
[ロンドン発]英国のイヴェット・クーパー外相は2月14日、仏・独・蘭・スウェーデン4カ国の外相とともに2024年2月、47歳で獄死したロシア反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏について「致死性の毒素によって毒殺された」と結論付ける共同声明を発表した。
検体から猛毒エピバチジンを確認
これに対して、ロシア側は「ロシアを国際的に孤立させるための西側諸国による新たな捏造」と否定した。
クーパー氏によると、ナワリヌイ氏の検体の分析で南米に生息するヤドクガエルに含まれる猛毒のエピバチジンの存在が確認された。ロシア当局は死亡当時、ナワリヌイ氏は自然死したと発表したが、エピバチジンはロシアでは自然発生的に存在しない。
ヤドクガエル(写真:imageBROKER.com/Marko Koenig/共同通信イメージズ)
ナワリヌイ氏は獄中で死亡したため、ロシアには彼に毒物を投与する手段・動機・機会があったと考えられる。エピバチジンの毒性とこれまでに明らかになっている症状を考慮すると、ナワリヌイ氏の死因は中毒であった可能性が非常に高いとクーパー氏は指摘する。
手段とは資源、道具、そして技術を指す。今回の場合は全合成されたか、あるいは高純度に抽出されたエピバチジン。動機は言うまでもなく邪魔者を消すことである。