出所:ミシュラン
フランスのタイヤメーカー、ミシュランは、2025年10月にタイ・サラブリー県のノンケー工場において、イノベーションとサステナビリティをテーマにしたメディア向けイベント「ミシュラン・アジアパシフィック・メディアデー2025」を開催した。イベントに参加した自動車ライターの大谷達也氏は、「サステナビリティに関する活動を行うタイヤメーカーは少なくないが、ミシュランの活動は歴史的、文化的にも注目に値する」と評価する。ミシュランがタイヤを通して実現するサステナビリティとは? 大谷氏がリポートする。
サステナブルなタイヤの先駆者
私の知る限り、タイヤ業界でサステナビリティ活動に最も早く取り組んだのはミシュランだった。
ミシュランが、今や省燃費タイヤ素材の定番、シリカを初めて用いた自動車用タイヤ「エナジー」を発表したのは1992年のこと。サステナビリティという言葉が一般化する前だ。タイヤ業界が省燃費タイヤの性能を公開するラベリング制度を始めたのは2010年のことだ。
ミシュランの回転抵抗を低減し燃費改善に貢献するタイヤの歴史(出所:ミシュラン)拡大画像表示
また、エナジーを発表した6年後には、自動車メーカーやさまざまな研究所と共同で「サステイナブルなモビリティの実現」を目的とした「チャレンジ・ビバンダム」と題するイベントを初開催。私自身、2014年に中国・成都で開催されたチャレンジ・ビバンダムを取材し、ミシュランがサステナビリティだけでなく自動車の安全性を含めたモビリティの未来を多角的に捉え、その改善に努めようとしている姿に感銘を受けた。






