レールマウンテンバイクとは、廃線後に残ったレールに沿って移動できる自転車に乗り、沿線の風景を楽しむものだ。北海道の旧国鉄美幸線跡などで始まった。 今回取り上げる神岡の場合、レール上を移動するガイドローラーが付いた鉄製のフレームに2台の電動アシスト付き自転車をがっちり固定し、ペダルを漕いでレール上を自走するものだ。神岡では地元で制作したオリジナルのフレームを使っている。 旧神岡鉄道の前身は国鉄神岡線(1966年開通)で、高山本線の猪谷(いのたに)と神岡を結ぶ。飛騨山脈の奥深くをゆく全長20.3km(神岡鉄道は19.9km)の盲腸線(終点駅が行き止まりの路線)であった。 高度成長期に開通したこの路