左右を見ると、折板の壁の祭壇側に色ガラスがはめられている。聖アンセルモ目黒教会も「ジグザグ壁で祭壇側が開口部」だが、ガラスは色ガラスではない。

 色ガラスが、向かい合う壁を照らし、鮮やかな光の帯となる。こんな表現は初めてみた。自分で撮ってなんだが、いい写真。

 祭壇。側面と上部から色ガラスを介した光が差す。

聖水は、できた当時は入り口を入ったすぐの所に台があり、その上に大きな貝の中に入っていた。現在は祭壇の左側に見える丸い筒状のものが洗礼盤

 祭壇上部(塔屋の下)には現在、ガラスがはまっているが、これは当初はなかったという。施工した白石建設のサイトに当初の写真が載っていると聞き、調べてみると「聖パトリック教会」の名前で掲載されたモノクロ写真には確かにこのガラスはなかった(交差した梁はもとからある)。白石建設の当該ページはこちら(https://www.shiraishi-ken.co.jp/solution_19.html)。

 ちなみに白石建設は「聖アンセルモ教会」や「東京ゴルフ倶楽部クラブハウス」など、レーモンドの建築を数多く施工している。