J3クラブに劣る予算規模で運営する秋田
では、実際のところ、秋田にJ1基準のスタジアムは必要なのか。
秋田は2025年シーズンの成績がJ2の20チーム中14位で、1試合平均の入場者数は前年シーズンを上回る過去最多とはいえ、4953人だった。
クラブの運営規模についても、サッカー専門のネットメディア「フットボールチャンネル」は、「2024年度決算のトップチーム人件費がJリーグ全体で43位で、一部J3のクラブに劣る予算規模で運営している」と指摘する。つまり、J2で奮闘する地方都市に拠点を置いた中小規模のクラブというのが現実だ。
Jクラブは現在、全国各地に60あり、J1だけでなく、J2やJ3の所属チームを含む49クラブがJ1ライセンスを取得している。
しかし、クラブや親会社がスタジアムを所有しているケースはごく一部にとどまる。
Jリーグは、本拠地のある地域の人口規模によっては、施設の収容基準を緩和する方針を示しているが、秋田に限らず、クラブ単独での整備は財政的にも困難だ。つまり、ほとんどのスタジアムの新設や改修は、地元自治体に財政的負担を強いている現状なのだ。
このため、スタジアム整備を巡る議論は各地で起こっている。