「志が低い」発言の真意は?

 ブラウブリッツ秋田は、2014年にJ3に参戦。2017年にリーグ優勝を果たしたが、当時の本拠地スタジアムがJ2ライセンスを取得するために必要なスタジアム基準(1万人収容など)を満たしておらず、昇格を申請できなかった。

 2019年に本拠地スタジアムの改修によってJ2ライセンスを取得し、2021年にはJ2昇格を果たした。その後、J1ライセンスの交付を受けたが、新スタジアムの整備が懸案事項となってきた。

 2025年春の市長選の争点にもなり、市のホームページを閲覧すると、現職を破って当選した沼谷市長は、就任直後の記者会見で「ライセンスというのは、いわゆる民間のプロスポーツ側のルール。市民の暮らしを支える市の財政のほうが優先される」という趣旨の内容を語っている。

 Jリーグは秋田にJ1ライセンスを引き続き交付する一方、トイレ・屋根が施設基準を満たしていないことへの改善に向けた計画をリーグに提出することを義務づける「制裁」を課している。

 また秋田県と市は、新スタジアムの整備を2026年度着工に向けて取り組むとしていたが、整備費の負担を巡って計画は二転三転し、着工時期がずれ込んだ。こうした経緯を背景として開催されたのが、「志が低い」という発言が飛び出した会合だった。