2026年2月22日、大阪マラソンでの平林清澄 写真/SportsPressJP/アフロ
(スポーツライター:酒井 政人)
平林が37km過ぎに吉田響を大逆転
吉田響(サンベルクス)が果敢な飛び出しを見せた大阪マラソン2026。吉田を追いかける大集団はハーフ地点を1時間2分40秒で通過した。30kmは1時間29分09秒の通過で、吉田との差は1分以上あった。それでもペースメーカーが離脱後、平林清澄(ロジスティード)がイブラヒム・ハッサン(ジブチ)のスピードアップに食らいつき、吉田に近づいていく。
平林は35kmまでの5kmを14分40秒まで引き上げて、吉田との差を30秒に短縮。37km過ぎに吉田を逆転した。しかし、その後はハッサンに引き離されると、他の海外選手にも抜かされた。
それでも自己ベストとなる2時間6分14秒の5位でフィニッシュ。日本人トップを死守して、大の字になって倒れ込んだ。
「2時間6分30秒切りで、MGC出場権を獲得できたので自分としてはひと安心です」と笑顔を見せた平林。30km過ぎにハッサンを追いかけたシーンについてはこう振り返った。
「後ろから見ていて、(山下)一貴さんに余裕があったので、ちょっと迷ったんです。戦略としても35kmぐらいから行きたいなと思っていたんですけど、折り返しのところで吉田響君とのタイム差が1分ぐらいありました。早めに行かないと追いつかないぞ、と。自分の脚を計算して、持つかもしれないなと思い、いろいろ判断して決めました」
平林は30kmからペースアップして、吉田の背後に迫るとともに、他の日本人選手を引き離した。35km過ぎには、「日本記録まで行けるかな」と思った瞬間があったが、終盤は暑さもあり、脚が動かなくなった。
「最後は脚がピリピリと痺れてきました。少しスパートするのが早かったかなというのが反省点です。日本人トップですけど、途中、先頭にいながら、最後はしっかりと負けて帰ってきた。脚がピタッと止まり、新たな課題が見つかったかなと思います」