2026年1月3日、第102回箱根駅伝、復路10区を走る東洋大の蓮根大河(左)、東京国際大の久保茉潤 写真/SportsPressJP/アフロ
(スポーツライター:酒井 政人)
1区で好スタートも2区で17位に転落
青学大が復路を独走した第102回箱根駅伝。シード権争いは今年も大接戦になった。
最終10区は鶴見中継所で11位だった帝京大が順位を押し上げて、“最後の1枚”は日大と中央学大が競り合う展開に。「絶対に負けないという強い意志を持って臨みました」という日大・大仲竜平(4年)が18km過ぎに中央学大を突き放して、歓喜のゴールに飛び込んだ。
日大は2区のシャドラック・キップケメイ(4年)が1時間5分42秒の区間2位と快走。17位から9位に大躍進すると、その後はシード圏内を死守したかたちだ。
日大は出場回数で歴代2位、優勝回数で歴代3位の12回を誇る名門。近年は苦しんでいたが、就任3年目の新雅弘駅伝監督は「9位から12位の争い」を想定し、9区に駅伝主将の中澤星音、10区に大仲と信頼を寄せる4年生を配置。狙い通りのレースを展開して、12年ぶりのシード権獲得に成功した。
久しぶりの快挙に沸いたチームがあった一方で、伝統が途切れたチームもあった。継続中では最多となる“20年連続シード”を確保していた東洋大だ。
1区は途中で抜け出すシーンも見せた松井海斗(2年)が区間3位と好スタートを切った。しかし、2区の西村真周(4年)は1時間10分24秒の区間19位。一気に17位まで転落した。
「当初、2区は松井も考えていたんですけど、12月の練習で一番良かった西村を信じて起用したんです。でも、悪い流れになってしまいました……」(酒井俊幸監督)
前回も2区は緒方澪那斗(4年)が1時間8分50秒の区間20位と大苦戦している。それでも3区と4区でシード圏内に急上昇したが、今回はレースを立て直すことができなかった。
2年連続の3区となった迎暖人(2年)は前年よりタイムを34秒上げるも区間10位(前年8位)。4区の緒方で17位から15位に浮上するのが精一杯だった。