ストロングポイントの山でも伸び悩む
東洋大は4区終了時で15位。山で“シード圏内”の突入を狙っていたが、期待の選手が不発だった。
「調子の良かった迎と緒方で立て直すところまでいかなかったですし、ストロングポイントと考えていた5区も機能しませんでした」(酒井監督)
5区は前回、1年生ながら区間9位と好走していた宮崎優。本人は、「1時間9分台」を目標に掲げていたが、1時間13分38秒の区間15位に沈んだ。前年よりタイムを1分20秒ほど落として、往路を15位で折り返した。
復路はシード圏内まで2分45秒差を追いかけてスタートした。6区は前回7区(12位)の内堀勇(2年)が東洋大記録(57分34秒)を視野に入れていたが、59分11秒の区間14位と伸び悩む。7区の濱中尊(3年)が区間8位と踏ん張るも、8区の網本佳悟(4年)は区間14位、9区の久保田琉月(3年)は区間19位に沈んだ。
10区は前回“4校によるアンカー決戦”で9位を確保した薄根大河(3年)が、「シード権ラインまで追いつきたかった」と激走(区間6位)。順位を1つ上げるも、総合14位でのゴールとなり、第82回大会(06年)から続いてきた“連続シード”が20年で途切れるかたちになった。
「1区は本当にいい流れだったんですけど、2区以降は流れが厳しい駅伝になってしまいました。岸本は12月になってだいぶ良くなってきたんですが、入りの速い駅伝は厳しいと思って外しました。本来なら彼を2区で起用するなど、きちんとした区間配置をして、5区の宮崎は最低でも10分台ではいきたかったですね。2区と5区だけでも想定内で走っていれば十分にシード権を取れたのかなと思います。流れが良ければ、他の選手の走りも変わったはずですし、流れを変えるだけの戦力がなかったのが敗因だと思っています」
前回8区2位と好走した主将・網本は今季貧血に苦しみ、前回4区(3位)で7人抜きを演じた岸本遼太郎(4年)は足裏のイボに悩まされた。最後の学生駅伝に主力の4年生がかみ合わなかった。