年頭の記者会見をする高市首相=1月5日=三重県伊勢市(写真:共同通信社)
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 正月早々、アメリカのベネズエラ攻撃で唖然としたと思ったら、今度は中国が、えげつない「日本攻撃」を始めた。

なぜこの時期にレアアース輸出規制なのか

 1月6日、中国商務部は「2026年商務部公告第1号」を発布した。タイトルは、「(軍民)両用物品の日本への輸出管理制限についての公告」。その全文は、以下の通りだ。

<「中華人民共和国輸出管理法」などの関連する法律法規に基づき、国家の安全と利益を維持保護し、拡散するリスクを防止する国際義務を履行するため、(軍民)両用の物品の日本への管理制限を強化する決定をした。関連事項の公告は、現状以下の通り。

 あらゆる(軍民)両用の物品の日本の軍事ユーザー、軍事用途、及び一切の日本の軍事的な実力向上の助けになるその他の最終ユーザー、用途への輸出を禁止する。

 いかなる国家及び地域の組織及び個人が、上述の規定に違反し、中華人民共和国原産の関係する(軍民)両用物品を転移して日本の組織及び個人に提供した場合、法によって法律責任を追及する。

 本公告は、公布の日より正式に実施する>

 これは、日本が恐れていたレアアース規制を始めるとの宣告と思われる。レアアースはざっくり言って、埋蔵の5割、採掘の7割、精錬の9割を中国が握っている。

 なぜ「高市発言」(11月7日に国会で述べた台湾有事と存立危機事態についての発言)から約2カ月経って「対日嫌がらせ」を始めたのかは不明だが、11月にある中国人はこう述べていた。

「レアアースによる対日制裁については、(10月30日の)中米首脳会談で、習近平主席がトランプ大統領に約束した件があり、それに抵触しない範囲を精査している」

 この発言に照らせば、「米中関係に抵触しない範囲を見定めたから発令した」ということだろう。

中国の習近平主席(写真:新華社/共同通信イメージズ)