11月1日、李在明大統領との首脳会談のため韓国慶州市の国立慶州博物館を訪れた習近平主席の歓迎式典の模様(写真:Yonhap News Agency/共同通信イメージズ)
俗に、風が吹けば桶屋(おけや)が儲かるという。周知のように現在、日本と中国の間には、風どころか大嵐が吹きまくっている。
すると、一体誰が儲かるのか? いまのところ、それは韓国のようだ。12月17日に、新華社通信はこう報じた。来たる春節(2月17日)の中国人の海外旅行に関するニュースだ。
中国人に人気の海外旅行先、ホテルの予約は前年の2倍
<2026年の春節休暇は9日間の長期になり、「史上最長」と言われる。そのため2025年の春節を超える出国ラッシュが見込まれる。
ではどこへ行くのか、ビッグデータが示すところでは、タイ・韓国・マレーシアが、春節のホットな出国目的地となっている。また、ベトナム・韓国・インドネシア・タイ・マレーシアが、片道の航空チケット1500元(約3.3万円)以下のホットな地域になっている。
ホテルから見れば、2026年の春節期間、ホットな国々のホテルの予約は、前年の2倍だ。タイ・韓国・マレーシア・ベトナム・シンガポール・インドネシアといった、近距離の東南アジアなどの目的地だ。距離が近く、旅行コストが比較的安く、ビザ政策もよく、温度が適切で、春節休暇の身軽な旅行の需要に合致するというのが、主流な選択となっている。
一方、どこへ行くかというビッグデータで、(前年比の)上昇率が最も激しいトップ10の目的地の中では、韓国を除けば、おしなべて比較的遠い目的地だ。(以下略)>
このように、いずれの観点から見ても、中国人の韓国旅行がホットになっているのだ。これは今年9月下旬から、韓国が中国人団体旅行客のビザ免除措置に踏み切ったことも追い風になっている。
