高市早苗首相(写真:共同通信社)
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 中国は2月23日まで、春節(2月17日の旧正月)の9連休だった。今年は2月2日から3月13日までが「春運」(チュンユン=春節の移動)と言われる「民族大移動」の季節なのだが、9連休最終日の前日となる22日は、Uターンラッシュのピークだった。

 その詳細なデータを、交通運輸部が発表した。それによると、2月22日の中国における居住地などから他の地域への移動人数は、前年同期比11.2%増の3億7663万人。うち鉄路での移動は1795万人、道路での移動は3億5460万人、水路での移動は142万人、民間航空機での移動は266万人だった。

 まことに世界最大の「民族大移動」である。加えて、14億国民の詳細なデータを政府が即日掴めてしまうところにも驚きを禁じ得ない。

 ともあれ、24日から中国社会はひとまず平常に戻り、人々は職場や学校などに向かい始めた。

 と思いきや、中国時間の同日午前10時(日本時間11時)、中国商務部(経産省に相当)が、春節明け最初の「仕事」を行った。「2026年第11号公告」を発布したのである。

規制対象リストに20社、さらに懸念対象リストに20社

 タイトルは、「20の日本法人・団体を輸出管理の規制対象リストに指定する」。その全文は、以下の通りだ。

<「中華人民共和国輸出管理法」及び「中華人民共和国デュアルユース(軍民両用)品目輸出管理条例」などの法律法規の関連規定に基づき、国家の安全と利益の維持保護と、(武器)拡散防止などの国際義務の履行のため、三菱造船株式会社など日本の軍事力向上に関与する20の日本法人・団体を、輸出管理の規制対象リストに指定する(添付参照)。合わせて、以下の措置を取る。

1.(関係)事業者が上述の20の法人・団体へ、デュアルユース品目を輸出することを禁止する。また国外の組織及び個人が、中華人民共和国原産のデュアルユース品目を、上述の20の法人・団体に移転または提供することを禁止する。現在実施中の関連活動は、即時停止しなければならない。

2.特殊な状況下で輸出が必要な場合、輸出事業者は商務部に申請を提出しなければならない。

 本公告は公布日から正式に実施する>

 以上である。ちなみに添付書類に記された20の法人・団体とは、以下の通りだ。

1. 三菱造船
2. 三菱重工航空エンジン
3. 三菱重工マリンマシナリ
4. 三菱重工エンジン&ターボチャージャ
5. 三菱重工マリタイムシステムズ
6. 川崎重工 航空宇宙システムカンパニー
7. 川重岐阜エンジニアリング
8. 富士通ディフェンス&ナショナルセキュリティ
9. IHI原動機
10. IHIマスターメタル
11. IHIジェットサービス
12. IHIエアロスペース
13. IHIエアロマニュファクチャリング
14. IHIエアロスペース・エンジニアリング
15. NECネットワーク・センサ
16. NEC航空宇宙システム
17. ジャパン マリンユナイテッド
18. JMUディフェンスシステムズ
19. 防衛大学校
20. 宇宙航空研究開発機構(JAXA)