衆院選での自民党圧勝を受け、株式市場では強気な予想も(写真:つのだよしお/アフロ)
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 新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まって2年が過ぎた。初年度の2024年、2年目の25年ともに株価が急落する局面はあったものの、相場は早期に立て直し、上昇に転じてきた。市場環境的には、非常に恵まれた2年間だったと言えるだろう。

 ただ、3年目となる26年は少しばかり様相が異なる。米国株は不安定な状態が続き、日本株は好調を維持するものの、金利の上昇により安全資産が注目されている。長期運用とは言え、リスク管理の観点から現状維持でいいのか、見直すべきか、悩ましいところだ。NISA3年目の投資戦略を探った。

(森田 聡子:フリーライター・編集者)

毎月20万円をNISAに“全力投入”のパワーカップルも

 新NISAがスタートした2024年1月、米国のS&P500は4700ポイント、日経平均株価は4万円ほどだった。それが今や、前者は6900ポイント台、後者は5万6000円台で推移している(26年2月20日終値時点)。

 良好な市場環境を背景に、新NISAを機に投資を始めて既にそれなりの含み益を得ている人は少なくない。

 その一人であるIT企業に勤務する30代の女性は、「月によってアップダウンはあるけれど残高が増えていくのを見るのは楽しい。クレジットカードでの積み立て投資はポイ活にもなる。これまで給料やボーナスを低金利の銀行預金に入れっ放しだったのを後悔している」と話す。

 30代のパワーカップルは、それぞれが毎月20万円をNISAに“全力投入”している。1人1800万円の非課税枠を早く使い切るためだ。昨年第一子が生まれたばかりで、27年1月スタート予定の「こどもNISA」にも注目する。教育資金作りというよりは、「家族単位でのNISAの非課税枠を増やすため」だという。

 あるファイナンシャルプランナーは、「20~30代の新NISA民は投資の勉強に積極的で、金融リテラシーを備えた人が多い。また、金融系インフルエンサーなどネット上の情報を重視し、金融機関の助言に頼らない傾向がある」と分析する。

 つみたてNISAの利用者であれば、長期、分散、そして低コストでの積み立て投資の重要性を理解しており、それゆえ、「株式相場が急落した局面でも狼狽売りはほとんど出ていない」(口座開設数の多いネット証券関係者)という。