ティモシー・シャラメは卓球選手のマーティ・マウザーを演じる(クレジット:A24)
(元吉 烈:映像作家・フォトグラファー)
1950年代のニューヨークを主な舞台に、実在の卓球選手マーティ・リースマンをモデルにした映画「マーティ・シュプリーム」が大ヒットしている。
監督は「グッド・タイム」(2017)や「アンカット・ダイヤモンド」(2019)などを手がけたジョシュ・サフディ(前作までは弟のベニー・サフディとの共同監督)。サフディが長年温めていた本作のために、撮影の5年前から卓球のトレーニングをしたというティモシー・シャラメが主役のマーティ・マウザーを演じている。
卓球の世界チャンピオンを目指すマウザーのズル賢くて一直線、横柄で愛らしいキャラクターを中心に2時間半の上映中、一瞬も緩むことのないハイテンションで物語が進んでいく。
リースマンはその細身と鋭い舌鋒から「ザ・ニードル(針)」の異名を持つ。高速スイングを武器に全米チャンピオンになる腕前なうえに、「彼の人格そのものが伝説だった。立ち居振る舞い、カリスマ性、華やかさ、服装、スタイル……マーティは本当に洒落た男だった」と言われるほどのスター性を持つ人物である。
このキャラクターを演じるのはシャラメ以外に思い当たらないほどのはまり役で、今年のアカデミー賞の中心になるのは間違いないだろう。
日本版ポスター(クレジット:ハピネット・ファントム・スタジオ)
