非エンジニアほど熱狂
いま、専門知識が十分でないまま生成AIを使ってソフトウエアのコードを書く、いわゆる「バイブコーディング」がブームになっています。
対話型AIに日本語で指示を出すと、アプリや業務ツールがその場で形になるのです。画面は動き、ボタンを押せば反応も返ります。
その瞬間、多くの人が自分はもうシステム開発ができると感じるでしょう。非エンジニアほど熱狂します。
しかし結論から言えば、それは錯覚である場合が少なくありません。
ハルシネーションの問題はAIだけではないのです。人間側にもハルシネーションが起きています。
動く画面を見て、設計や運用まで理解したと思い込む認知の歪みが生まれているのです。
システム開発において重要なのは、システムが「動く」ことではありません。「運用できる」ことです。「動く」ことと「運用できる」ことは全く別物です。
動作確認は一瞬で終わりますが、運用は何年も続きます。障害対応、権限管理、データ保全、法令対応など、それらを含めて初めてシステムといえるのです。
生成AIの代表格である米OpenAIの「ChatGPT」も「Codex」という機能で、バイブコーディングができます。
最近では米Anthropic(アンソロピック)が提供している「Claude(クロード)」や、米Anysphere(エニスフィア)が開発した補助型エディター「Cursor」も注目されるようになりました。
これらのツールは確かに生産性を高めます。
