写真:ロイター/アフロ

図表作成で両者にこれだけの違い

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 米OpenAIが提供している生成AIの最新版「GPT-5.2」が登場して、グーグルの「Gemini3」を巻き返したように思えましたが、ちょっと気になったことがあったのでお伝えします。

 インフォグラフィックについては、まだまだGPT-5.2ではGemini3のようなものを作りにくいようです。

 なぜGPT-5.2では難しいのかを今回は解説したいと思います。

 どれほど構成が美しく、情報整理が的確なインフォグラフィックであっても、日本語が正しく読めなければ意味を持ちません。

 文字が崩れ、読みにくく、内容が頭に入らない時点で、その資料は業務では使えないからです。

 この前提に立つと、生成AIによるインフォグラフィック作成は、見た目の完成度以前に、日本語をどう扱っているかが最重要論点になります。

 GPT-5.2とGemini3は、どちらも高度な生成AIですが、この日本語の扱い方において、設計思想の違いがはっきり表れます。

 違いは性能の優劣ではありません。どこからものづくりを始めているか、その出発点の違いです。

 次のページにGemini3とGPT-5.2とで作成したインフォグラフィックを上下に並べて表示しました。どちらも全く同じプロンプトで作成させています。

 違いは一目瞭然だと思います。