日本に残された3つの選択肢

 他にも、付随する中国側の動きが出てきている。

○1月8日、木原稔官房長官が定例会見で、中国が東シナ海で新たなガス田の掘削を行っていることを明らかにした。

○呉江浩駐日大使と薛剣駐大阪総領事が、それぞれ日中経済団体が東京と大阪で行った賀詞交歓会を、長年の慣例に背いて欠席した。

 こうしたことを総合的に勘案して、私が思うことが2点ある。第一に、習近平政権は高市政権に対して、本気で戦いを挑んできているということだ。その背景には、日本の同盟国のアメリカが、全面的に日本に加勢することはないという読みがある。

 そうなると、日本側の選択肢は、次の3通りしかない。①高市発言を撤回して中国との関係改善を図る「お詫び型」。②対抗の制裁措置を発動して中国の「戦狼外交」と正面から戦う「ガチンコ対決型」。③このまま「遺憾外交」(「遺憾だ」「遺憾だ」と言い続ける外交)を続ける「様子見型」。

 それぞれメリットとデメリットがある。まず①は、中国との関係は改善するだろうが、今後「負け癖」がつくリスクがある。加えて、高市政権の支持基盤である右派の一部は、失望して離れていくだろう。そもそも高市政権内部で、「発言の撤回」を主張する声はごく少数だ。