(写真:elutas/イメージマート)
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(我妻 佳祐:ミニマル金融研究所代表)

 金利が急激に上昇しています。足下の10年国債金利の表面利率は2%程度にまで上昇しており、20年ぶりの高水準です。長引くデフレによる超低金利環境がついに終わりを告げたといって良さそうです。

出典:財務省資料より筆者作成 https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/data/jgbcm_all.csv

 国債の金利は経済に直接・間接的にさまざまな影響を与えます。その1つが「景気を冷やす」効果です。

 というと、なぜわざわざ景気がいいのを冷やす必要があるのか、というような疑問が浮かぶかもしれませんが、景気がいいというのはインフレと裏表の関係です。日本経済のインフレ率は、2025年11月のデータではおよそ3.0%程度ですから、望ましいインフレ率とされている「2%程度」よりも若干高い状況にあります。

 また、そういった数字の問題だけにとどまらず、国民生活の実感として、現状のインフレは行き過ぎていると考えている人が多数となっており、金利引き上げによる景気の引き締めが必要な状況にあるといえます。

 さて、金利の動向はマクロ経済にとっては非常に重要な指標ですが、生活する上ではあまり実感する機会がないというのも事実でしょう。そんな中で、普通に生活していて金利上昇の影響を感じる二大局面が、銀行預金の利息と住宅ローンなのではないでしょうか。