2026年1月3日、第102回箱根駅伝、復路7区を走る國學院大の高山豪起 写真/アフロ
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(スポーツライター:酒井 政人)

國學院大は4年生コンビが激走

 前回3位の國學院大は「優勝」を目指して1区からレースを揺さぶってきた。当日変更で入った青木瑠郁(4年)が何度も仕掛けて、青学大を振り落とす。17km手前でアームウォーマーを外してペースアップすると、終盤は独走。國學院大は19回目の出場にして、初めてトップでタスキをつなげた。

「全日本大学駅伝(7区9位)でチームに迷惑をかける走りをしてしまい、それが悔しかった。自分が先頭で渡せば、チームは一体感を持ってやれると思っていたので必ず区間賞を取ろうと思っていました」

 青木は中大・吉居大和(現・トヨタ自動車)が持つ区間記録を12秒も更新する1時間0分28秒をマーク。3連覇を目指す青学大に1分19秒差をつける会心のスタートを切った。

 しかし、2区の主将・上原琉翔(4年)で6位に転落。3区の野中恒亨(3年)、4区の辻原輝(3年)も中大との差を詰めることができない。4区終了時でトップの中大に2分29秒差をつけられた。

 5区の高石樹(1年)が区間4位と好走するも、エース黒田朝日(4年)の爆走で青学大が大逆転。青学大と1分54秒差の4位で初日を終えた。

 復路は6区終了時で青学大とのビハインドが3分23秒に拡大。前田康弘監督は弱気になったが、7区の高山豪起(4年)が指揮官の心を揺さぶる激走を見せる。

「総合優勝を狙っていたので、4年生として、後続のランナーに希望を与える走りをしようと思っていました」と高山。区間記録ペースを上回る超高速レースを展開する。駒大・佐藤圭汰の記録に11秒届かなかったが、区間2位に1分27秒の大差をつけるダントツの区間賞を獲得。トップ青学大との差を一気に1分28秒まで詰め寄り、2位に浮上した。

「激アツでしたね。6区が終わったときに総合優勝はきついかなと思っちゃったんですよ。でも高山に『監督、それは間違っているんじゃないですか?』と背中で言われたような気がしました。私が想定していなかったぐらい素晴らしい走りを見せてくれて、また選手に教えてもらったなと思います」