5区以外の9区間では青学大を上回る

 高山の“熱い思い”は後輩たちに伝わった。8区の飯國新太(2年)は区間歴代4位の1時間4分01秒、9区の野田顕臣(1年)は同5位の1時間7分53秒、10区の尾熊迅斗(2年)は同6位の1時間8分33秒。1・2年生が快走して、過去最高となる2位でゴールを迎えた。

「悔しいですけど、清々しい気持ちもあって、自分たちの力は出し切れたんじゃないかなと思います。トータルタイムは10時間40分07秒。 昨年の優勝タイム(10時間41分19秒)を上回りました。主将・上原を中心に、総合優勝するにはどうしなきゃいけないのか。それを考えて、実行してきた結果だと思うので、選手たちに感謝したいです」(前田監督)

 大会新で突っ走った青学大に2分33秒届かなかったが、5区を除く9区間のタイムでは青学大を16秒上回った。5区と9区は1年生が活躍しており、初優勝にまた一歩前進した印象だ。

「前回3番、今回2番と来て、次は『優勝』しかありません。来季は野中、辻原という中心となる選手がいますし、今回走ったメンバーと同じぐらいの選手が複数人にいて、楽しみな新入生も来ます。優勝するには青学大を超えないといけないですし、駅伝は『個』では勝てません。チームで一体感を持って取り組んでいきたいなと思います」

犬が乱入するハプニングも

 充実した表情だった前田監督と異なり、上原からキャプテンの座を引き継ぐことになる野中恒亨(3年)は満足していない。3区の走りについては、15km付近に犬が乱入するハプニングがあり、バランスを崩したが、一切言い訳はしなかった。

「僕の走りに関しては話にならないです。あのタイム(1時間1分22秒/区間3位)じゃダメです。60分30秒は切りたいと思っていたので1分近く遅いですから。来季に向けては、4年生が抜ける穴がデカいので、まずはそこを埋める作業からです。先輩方が作ってくれたいいものを継承しながら、足りなかった部分を補って、最上級生全員で引っ張っていくようなチームにしていきたいです」

 青木、上原、高山が卒業するも、國學院大の“進化”はまだまだ止まりそうにない。