左から太田蒼生(GMOインターネットグループ)、平林清澄(ロジスティード)、井上咲楽 写真提供/アディダス ジャパン
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(スポーツライター:酒井 政人)

社会人1年目の壁

 アディダス ジャパンは年末年始の駅伝シーズンに向けた「adidas ADIZERO EKIDEN COLLECTION」の新作を11月28日から販売している。体験型メディア発表会「ADIDAS EKIDEN DAY」のAfternoon Sessionでは、アディダス ランニングアンバサダーの井上咲楽さんをナビゲーターに箱根駅伝で大活躍した青学大OB・太田蒼生(GMOインターネットグループ)と國學院大OB・平林清澄(ロジスティード)が登場した。

 両選手は大学最後のシーズンとなった昨季、出雲駅伝6区と全日本大学駅伝7区で“直接対決”している。しかし、プライベートの交流はなく、「普段はなかなか会わないので凄く新鮮な感じです」と太田が言うと、平林も「同じウェアを着るのも初めてですし、井上さんに関しては初めましてです」と和やかなムードでトークセッションが始まった。なお太田と井上さんは治療院が同じこともあり、「何度もニアミスしているんです」(井上さん)とのことだった。

 社会人ルーキーとして迎えた今季はともに“壁”にぶつかったようだ。

 太田はプロ選手としてGMOインターネットグループと契約。今季は個人で練習を積んできた。

「自分の責任で、自分で練習メニューを組み立ててやってきました。大学時代のようにチームでガッツリやることがなくなったので、いろいろ壁にぶつかった1年ですし、やるべきことも見つかった1年です。自分に足りないことが多いと感じているので、ロス五輪までの2年半で改善してやっていけるようにしていきたいなと思っています」

 一方の平林も母校・國學院大でトレーニングを続けているが、新生活に戸惑いがあったという。

「2月に陸上部寮の近くに引っ越したんですけど、高校・大学と寮生活だったので、一人暮らしを寂しく感じました。同学年の山本歩夢と散々話してきた未来の話題がなくなっちゃったんですよ。箱根駅伝からの卒業にちょっと時間がかかりましたし、故障もあったので前半シーズンは思うようにいきませんでした。それでも新生活に慣れてきて、調子も上がってきています。次はニューイヤー駅伝とマラソンで結果を取りにいきたいです」