ふたりが予想する箱根駅伝の優勝校は?
箱根駅伝で大活躍した太田と平林。学生時代の晴れ舞台をこう振り返った。
「箱根駅伝は注目度がオリンピック級で、走っている間は本当に気持ちいいんです。景色も凄く綺麗で、あの体験はなかなかできないんじゃないでしょうか。それぐらいの高揚がありましたね。楽しくてついついにやけちゃうくらいです」(太田)
「沿道にずっと人がいて、鼓膜が破れるんじゃないかというくらいです。応援の力を凄く感じるものがありますね。それに1年間、同じ釜の飯を食って、一緒に生活してきた60人ぐらいの男どものドラマがあるんです。僕は4年間でチームというものを学ばせていただきました」(平林)
昨季の学生駅伝は國學院大が出雲と全日本を制したが、箱根は青学大が完勝した。今季は國學院大が出雲を連覇するも全日本は4位と苦戦。一方の青学大は出雲で7位に沈んだが、全日本で3位に入った。来年正月の箱根駅伝はどこが勝つのか。ふたりが大胆予想した。
「なんだかんだ言って青学大ですね。母校ですけど、えこひいきではなく、MARCH対抗戦で5人が10000m27分台を出しました。青学大では初めてのことですし、どう化けるのか、という期待感があります。なかでもキャプテンの黒田朝日は時代を動かすような走りをしてくれるんじゃないかと思います」(太田)
「他大学も強いですけど、『國學院大が強いぞ!』というのを見せてほしいなと思います。全日本から帰って来て、彼らは目の色が変わりました。野中恒亨、上原琉翔、青木瑠郁、辻原輝、高山豪起は僕と一緒に切磋琢磨しながら強くなっています。なかでも注目は野中ですね。彼の走りが、チームの結果に左右してくるかなと思います。箱根駅伝は出られる回数が限られています。本当に1回、1回。一歩、一歩を噛み締めて、僕や太田君が見ていたような景色を見てほしいなと思います」(平林)
スーパールーキーが登場する全日本実業団駅伝と“5強”を軸に大混戦が予想される箱根駅伝。2026年正月は熱い駅伝バトルから目が離せない。