高台寺 写真/Spuyan/イメージマート
(鷹橋忍:ライター)
今回は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』において、池松壮亮が演じる藤吉郎(豊臣秀吉)と祝言を挙げた、浜辺美波が演じる寧々を取り上げたい。
秀吉とは親類
寧々は、天文18年(1549)に生まれた(福田千鶴『豊臣家の女たち』)。
出生地は、清須朝日村(愛知県清須市)とされる。
秀吉の生年には諸説があるが、天文6年(1537)説をとると、寧々は秀吉より12歳年下となる。
寧々の実父は、杉原家利(いえとし)の養子となった杉原助左衛門尉定利入道道松(にゅうどうどうしょう)である。
定利は、杉原氏の庶流といわれるが、林氏とする説もあり、出自はよくわかっていない。
早くに出家したしたとみられ、その姿が表舞台の登場することはなかった(以上、福田千鶴『人物叢書 高台院』)。
寧々の実母は、杉原家利の次女(長女の説あり)である。
実母の通称、実名は伝わっていないが、後年、出生地にちなんで、「朝日」の名で称された。
寧々の実父は、秀吉の母方の叔母が嫁いだ杉原家次の妹婿にあたり、寧々と秀吉は親類であったという(柴裕之『秀吉と秀長 「豊臣兄弟」の天下一統』)。
秀吉との結婚
秀吉は信長に仕えるようになった後に寧々と結婚するが、その時期に関しては、永禄4年(1561)、永禄8年(1565)説に分かれる。
永禄4年なら寧々は13歳、秀吉は25歳。
永禄8年なら寧々は17歳、秀吉は29歳での結婚となる(以上、黒田基樹『羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで』)。
その際に、寧々は宮川一朗太が演じる浅野長勝の後妻に入った伯母・七曲(ななまがり/杉原家利の長女)の縁で、夫妻の養女に迎えられた。
秀吉との結婚後から、次に述べる長浜へ移り住むまで、寧々がどのように過ごしたのかは伝わっていない(以上、福田千鶴『豊臣家の女たち』岩波新書)。