天皇陛下66歳の誕生日、皇居で一般参賀(写真:工藤 直通/アフロ)
先の衆院選で圧勝した自民党の高市早苗内閣が、皇室典範の改正に並々ならぬ意欲を見せています。皇室典範は皇位継承を「男系男子」に限定していますが、近年は皇族の数が減少し、「男子から男子へ」と引き継がれてきた皇位が途絶えるかもしれない状況が生まれてきたからです。では、皇室典範のどこをどう変えれば良いのか。さまざまな意見を紹介しながら、「皇室典範」をやさしく解説します。
なぜいま、皇室典範の改正が議論に?
ことし2月8日投開票の衆院選で316議席を得た自民党は、空前の勢力を背景に法律の制定・改正に関する方針を矢継ぎ早に打ち出しています。皇室典範の改正は、その柱の1つ。高市首相は自ら国会でこう語っています。
「今年は、昭和元年から起算して満100年を迎えます。日本は、古来、固有の文化を守り、和を尊び、家族や社会が互いに助け合いながら発展してきました。そうした我が国の伝統や歴史の重みを噛みしめながら、国会において、皇室典範の改正に向け、安定的な皇位継承等の在り方に関する議論が深まることを期待しています」(2月20日、特別国会における施政方針演説)
「皇族数が減少している現下の状況において、皇室典範の改正は先送りすることのできない喫緊の課題であり、ぜひとも実現していかなければなりません。国会において皇室典範の改正に向け、議論が速やかに進展し、議論がまとまっていくことを期待しています」(2月24日、衆院代表質問での答弁)
また、自民党と日本維新の会が2025年に交わした連立政権合意書においても、「安定的な皇位継承のため」として皇室典範の改正を目指すことが盛り込まれました。両党は皇室典範の改正を「喫緊の課題」(高市首相)ととらえ、改正を急ごうとしているのです。
では、そもそも皇室典範とは、どのようなものでしょうか。
