2026年1月2日、第102回箱根駅伝、往路2区を走る早大の山口智規 写真/アフロ
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(スポーツライター:酒井 政人)

溜池が高速レースに持ち込み、キムタイが区間新

 昨年の箱根駅伝で東京国際大のリチャード・エティーリ(3年)が1時間5分31秒の区間記録を打ち立てた花の2区。今年も各校のエースたちが激しいバトルを繰り広げて、“超高速レース”になった。

 その起爆剤となったのが中大・溜池一太(4年)だ。9秒先にスタートした國學院大・上原琉翔(4年)に2km付近で追いつくと、6km過ぎに引き離す。その後はトップを快走して、10kmを27分53秒で通過。権太坂(15.2km地点)は昨年のエティーリより5秒速く通過した。しかし、その後は右ハムストリングスがつりそうになり、思うようにペースが上がらない。

 レース後半は城西大のヴィクター・キムタイ(4年)が驚異の走りを披露した。権太坂で溜池に32秒差(個人タイムは18秒差)をつけられていたが、18km過ぎにトップに立つと、戸塚の壁も難なく上りきる。最後は猛ダッシュを見せて、従来の記録を22秒も塗り替える1時間5分09秒の区間新記録を叩き出したのだ。

 終盤苦しんだ溜池はキムタイに57秒差をつけられたが、どうにか2位でタスキをつなげた。「最後は早大に抜かれなくて良かった。5分台を出せなかったですし、75~80点ぐらいですね。エースの走りは正直できなかったです」と1時間6分06秒の区間6位を悔しがった。

 今年の2区は留学生が猛威を振るった。日大のシャドラック・キップケメイ(3年)が1時間5分42秒(区間2位)で8人抜き。山梨学大のブライアン・キピエゴ(3年)と創価大のスティーブン・ムチーニ(3年)は7人抜きを見せた。一方、区間記録を保持していたエティーリは首位と2分34秒差の18位で走り出したこともあり、1時間6分14秒の区間7位に終わった。