第102回箱根駅伝トークバトル 大会の目標を語る監督たち。左から青学大・原晋監督、駒大・藤田敦史監督、國學院大・前田康弘監督、早大・花田勝彦監督、中大・藤原正和監督 写真/日刊スポーツ/アフロ
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(スポーツライター:酒井 政人)

ズバリ!今大会の目標順位は?

 2026年1月2、3日に開催される第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われた。同日、記者発表会に続き、前回上位校の監督による『トークバトル』が実施され、指揮官たちがライバル校の戦略を探り合った。

 関東学連の大後栄治副会長がコーディネーターを担当。まずは「ズバリ! 今回の目標順位は?」と「どんなレースに?」という質問からスタートした。

 最近、ゴルフにハマっているという青学大・原晋監督は、「総合優勝 V9」と「バーディー×2、Wボキーなし」と回答。会場が微妙な空気に包まれると、「要は大快走するランナーが2人。そして大ブレーキは叩かないようにレースをマネジメントしていきたい」と解説した。

 駒大・藤田敦史監督は、「総合優勝」と「4年生を中心に強いレース」と書き込んだ。

「前回、佐藤圭汰が7区で素晴らしい走りをしましたが、他にも山川拓馬、伊藤蒼唯、帰山侑大と4本の柱がしっかりしたチームになりました。この4年生を中心に下級生を融合して、粘り強さのあるレース運びをしたいなと思っています」

 國學院大・前田康弘監督は「総合優勝」と「アベレージ、粘り」だった。

「総合力で勝負していくしかないと思っています。お寿司に例えるのであれば、特上はいないんですけど、上握りが一杯いるんですよ。美味しそうじゃないですか。上握りを10貫揃えて、勝ちにいくイメージをしています」

 早大・花田勝彦駅伝監督は「総合1位」と「半分、臙脂(エンジ)」と記した。

「半分、臙脂というのは、まず往路優勝をしたいと思っています。そこに圧倒的な個。特上寿司を並べて、前半ぐらいは臙脂に染めたいですね」

 中大・藤原正和駅伝監督は「総合優勝」と「スピードを生かして10区間で勝負!」だった。

「前回のような1~3区ではなく、今回は10区間で勝負したいと思っています。復路も競ると予想しているので、持ち前のスピードを生かして10区間で頑張りたいです」