2023年4月、中国人民解放軍南部戦区海軍を視察した習近平主席(写真:新華社/共同通信イメージ:)
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[ロンドン発]「中国の軍事力が太平洋における西側の航空優勢を脅かしている。ステルス戦闘機と長距離ミサイルの急速な開発は台湾紛争において米軍と同盟軍に試練を与える恐れがある」と英紙タイムズのリチャード・スペンサー中国特派員が1月8日付で報じた。

作戦演習の複雑さも増し、パイロット訓練の水準は急速に向上

「それは台湾を巡るいかなる戦争においても決定的なものになり得る。島を奪うために中国が行わなければならない上陸作戦は戦争において最も困難な任務の一つであり、空からの攻撃を受ければその困難さは格段に増すからだ」(タイムズ紙)

 スペンサー中国特派員の記事は、中国人民解放軍空軍がこの5年間で大量の新型ステルス機と長距離精密ミサイルを生産してきたことを詳細に分析した安全保障シンクタンク、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)の報告書(同日付)がもとになっている。

 筆者のジャスティン・ブロンクRUSI上級研究員(航空戦力・テクノロジー)によると、この5年で西側航空戦力に対する中国の挑戦能力は劇的に向上。数百機の最新鋭第4・第5世代戦闘機、AEW&C(早期警戒管制機)、電子攻撃(EA)プラットフォームが生産された。