FRB本部の改修工事を視察するパウエル議長とトランプ大統領(左)=2025年7月、米ワシントン(写真:ロイター=共同)
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[ロンドン発]米連邦検察当局は連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が昨年夏行ったFRB本部改修プロジェクトに関する議会証言を巡りパウエル氏を捜査している、と米紙ウォールストリート・ジャーナル(1月11日付)は政府関係者の証言をもとに報じた。

パウエル氏「議会証言やFRBビル改修は『口実』に過ぎない」

 パウエル氏は声明で「1月9日、司法省はFRBに対し昨年6月の上院銀行委員会における私の証言に関連して刑事訴追を示唆する大陪審の召喚状を送付した。証言の一部は歴史的なFRBのオフィスビルを改修する数年越しのプロジェクトに関してだった」と明かした。

「前代未聞の事態は現政権の脅しと継続的な圧力という文脈で捉えられるべきだ。議会証言やFRBビル改修は『口実』に過ぎない。刑事訴追の脅しはFRBが大統領の意向に従うのではなく、国民に資するため最善の判断に基づいて金利を設定してきた結果だ」と反論した。

米ワシントンのFRB本部(写真:共同通信社)

 パウエル氏は「FRBが今後も証拠と経済状況に基づいて金利を設定し続けられるのか、金融政策が政治的な圧力や脅迫によって方向付けられるのかを問うものだ。私は上院で承認された自らの職務を、誠実さと米国民への奉仕への決意を持って遂行し続ける」との信念を強調した。