2月19日朝、警察により逮捕されたアンドルー元王子は、その日のうちに釈放された(写真:ロイター/アフロ)
[ロンドン発]英王位継承順位8位のアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー容疑者(66)が貿易特使時代の不正行為容疑で逮捕されたのを受け、王室廃止を訴える「リパブリック(共和国)英国」のグラハム・スミス代表が2月20日、外国特派員協会(FPA)で緊急会見した。
「警察は『検討したが、深入りしたくない』と言うだけだった」
約2週間前、スミス氏はアンドルー容疑者が、少女買春で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタインに機密情報を漏洩した疑いがあるとテムズバレー警察に報告書を提出。報道陣に問い詰められた警察は捜査開始を認め、王室も捜査を支持するという異例の声明を出した。
「一部の人はこの声明を刮目に値すると考えたが、それは最低限でしかない。それ以外に何を言えると期待できるのか。驚くべきは彼らが何かを言ったということ自体だ。逮捕の知らせを聞いた時は非常に驚いた。まさかそんなことが起こるとは思っていなかった」(スミス氏)。
スミス氏はこれまでにも王族の疑惑を警察に通報してきたが、警察は関心を持とうとしなかった。2年前、米フロリダ州の裁判所から新たな情報が出た際も、バージニア・ジュフリーさん(昨年4月に自死)に関連してアンドルー容疑者の疑惑を警察に通報した。
「警察は『検討したが、首を突っ込みたくない』と言うだけだった。彼らは捜査したのではなく、見ただけだ。寄付と引き換えに名誉(勲章)を“販売”した疑いでチャールズ国王を通報したこともある。警察は明確な証拠があるにもかかわらず事件を打ち切った」とスミス氏はいう。