チャールズ国王のメシア・コンプレックス
「ウィリアムは1年のうち4カ月ほどしか働いていない。このスキャンダルをきっかけに、彼らの富や税金に関する問題もより厳しく追及されるだろう。チャールズが退位してウィリアムが新しい顔になれば問題が解決するという意見もあるが、可能性は低い」とスミス氏はみる。
2月22日、英国アカデミー賞授賞式に出席したウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃(提供:Andrew Parsons/Kensington Palace/Photoshot/アフロ)
「彼は自分を『庶民のわれわれを救うために遣わされた存在』と考えているメシア・コンプレックスを持っており、息子のウィリアムもそれを引き継いでいる。たとえ退位したとしても問題は消えない。ウィリアムは40代で、数十年も王室の重要メンバーだった」
「ウィリアムの手が汚れていないわけではない。君主制の根本的な問題は12歳のジョージ王子=王位継承順位2位=まで世代をスキップしない限り『きれいな手』を持つ王位継承者がいないということだ。代替となる国家元首についてはアイルランドのモデルが参考になる」
「有名人ではなく、重みと尊厳のある真剣な候補者を選び、非常に人気のある国家元首を持っている。国民投票という大きなステップを経て君主制を廃止したなら、次は真剣に国家元首を選ぶだろう。元最高裁長官かもしれないし、政治経験者かもしれない」
選挙で選ばれる政治家は次の選挙を意識した政策に走りがちだが、君主は一生涯、あるいは次世代への継承を前提とするため数十年単位の国の安定と統合を象徴できる利点がある。しかしエプスタイン事件はチェックが全く効かないという欠陥をさらけ出した。