政治的にリスクが高く、失敗すればキャリアが終わる

「警察が王族の捜査を躊躇してきたのは、それが巨大で政治的にリスクが高く、失敗すればキャリアが終わることを知っているからだ。政府や王室からの圧力もあるだろう。英国には法執行機関の上層部が王室を訪れ、戻ってから捜査を中止するといった文化的な忖度がある」

「警察だけでなく、文官、政治家、メディア、中でも英BBC放送が、王族は罰せられることなく行動できるという文化を作り上げる手助けをしてきた。BBCは数十年にわたるひどい報道によって国民に不利益を与えてきた共犯者だ」

「ジャーナリストが王族を擁護するのは非常に奇妙な光景だ。君主制が文化や経済、ソフトパワーに貢献しているという主張は誇張されている。金を稼いでいるという証拠もソフトパワーに大きな影響を与えているという実質的な証拠もない」とスミス氏は切り捨てる。

「英国の国家元首が重みを持つのは君主だからではなく、英国という中堅国家の元首だからだ。選挙で選ばれた国家元首であっても同じ重みを持つだろう。君主制を廃止しても失うものは何もない。宮殿や建物の歴史はそのまま残る」

「議会は明日にも君主制を廃止できるが、政治的には国民投票が必要だ。16年の欧州連合(EU)残留・離脱や14年のスコットランド独立を問うたレファレンダムのように、われわれの戦略は政府に国民投票を実施させることだ」とスミス氏は意気込む。