ベネズエラのマドゥロ大統領(写真:AP/アフロ)
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[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領は1月3日、自ら立ち上げたSNS、トゥルース・ソーシャルに「米国はベネズエラとその指導者ニコラス・マドゥロ大統領に対し成功裏に大規模な攻撃を行った。同大統領は夫人とともに拘束され、国外へ移送された」と投稿した。

「幸運と神の加護を」と作戦開始を命令

 ダン・ケイン米統合参謀本部議長によると、マドゥロ氏とシリア・フローレス夫人の身柄を拘束する「アブソリュート・リゾルブ作戦」は数カ月に及ぶ緻密な計画とリハーサルのもと実行された。米情報機関がマドゥロ氏の食事・服装・ペット・移動パターンをつかみ、監視した。

 1月2日夜、トランプ氏が「幸運と神の加護を」と作戦開始を命令。ベネズエラの防空網を無効化し、特殊部隊のヘリコプターが海上約30メートルの高さで飛行し、マドゥロ氏の居住施設に到達。夫妻を拘束した。米陸海軍20カ所の基地から150機以上の航空機が参加した。

 突入時、ヘリコプター部隊は地上から激しい銃撃を受け、1機が被弾したが飛行を維持し全機帰還。マドゥロ氏は厚い鋼鉄製ドアがある安全な部屋へ逃げ込もうとしたが、米軍の突入の方が速かった。夫妻はカリブ海に展開していた強襲揚陸艦イオージマに移送された。

1月3日、フロリダ州パームビーチのマールアラーゴで、CIA長官ジョン・ラトクリフ氏(左)とともに、ベネズエラにおける米軍の作戦を見守るトランプ大統領(提供:Molly Riley/The White House/AP/アフロ)