八戸、湘南、北九州でも同じ問題が

 青森のJクラブ・ヴァンラーレ八戸は2026年シーズンからJ2に昇格するが、現在のホームスタジアムはJ2の基準を満たしていない。今後は新設か改修の対応に迫られるが、地元自治体の財政的負担は一筋縄ではいかないとの報道がある。

 朝日新聞の2024年2月の記事では、J1・湘南ベルマーレの本拠地の平塚市議会で、市長が「チームの本拠地を抱える自治体にとって財政的な負担は大きい」と答弁したことを紹介している。

湘南ベルマーレの本拠地である平塚市でもスタジアム新設時の不要負担を巡って、議論が続いている(写真は現在利用されている「レモンガススタジアム平塚」、写真:アフロスポーツ)

 湘南は2023年5月、約2万人収容のサッカー専用スタジアムの新設を市に提案し、建設費の半分にあたる約70億円の支出を求めた。しかし、東京新聞の2024年3月の記事では、市は、クラブが主体となって民間が建設するのが望ましいとの見解を表明している。

 北九州市をホームタウンとし、現在はJ3に所属するギラヴァンツ北九州の本拠地、ミクニワールドスタジアム北九州はかつて、J1のライセンス基準を満たしていないことで整備構想が浮上し、市長選の争点にもなった。最終的には2017年に、市が約100億円をかけて建設したものの、2022年シーズン以降はJ3へ降格したままだ。

 もちろん、すべてのスタジアムが自治体に負担を頼っているわけではない。