和製漢語の創造と分類
西周が生み出した言葉は、その成り立ちから大きく3つのカテゴリーに分類できる。
1. 新造語(西のオリジナル)
既存の言葉では表現できない全く新しい概念のために、漢字を組み合わせて創られた言葉を指す。今日の我々の知的活動に不可欠な基本語彙の多くがこれにあたる。確認できるものとして、新造語は699語に上り、内訳として2字漢語(240)、3字漢語(287)、4字漢語(150)、5~7字漢語(22)となる。特に2字漢語の多くが純然たる語基創造である。以下、その例を挙げておこう。
概括、蓋然、概念、極端、硬質、肯定、再現、子音、死語、主格、主観、焦点、積極、属性、単元、断言、抽象、定義、哲学、内包、粘質、能動、反証、分属、包摂、本能、力学、理想
2. 転用語(伝統語彙の再定義)
漢籍や仏典に既に存在する言葉に、西洋の概念に対応する全く新しい意味を与えて転用した言葉で、以下例示する。
現象、命題、理性民主、帰納、具体、先天、後天
3. 借用語(既存訳語の採用)
キリスト教宣教師などが作成した英華辞典(英語-中国語辞典)に既に存在した訳語を借用した言葉で、以下例示する。
失意、新聞、告白、事務、福祉