“韓国のトランプ”がずたずたにする日米韓同盟、米専門家から強い危機感
米国では韓国嫌いの本物のトランプ登場、東アジア情勢は一気にカオスへ
2024.12.17(火)
高濱 賛
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民主主義か国家の安全かの選択
米外交専門家たちは、一連の動きについてこう指摘している。
マイケル・オハンロン氏(ブルッキングズ研究所上級研究員)
「日米関係が改善している状況下で韓国野党の主張は間違っている」
ケネス・ワインスタイン氏(ハドソン研究所日本部長)
「戒厳令宣言を理由に尹錫悦氏が弾劾されるべきだという主張はありうるかもしれないが、外交的に韓国を孤立させたという主張は事実ではない」
エバンス・リビア氏(元国務次官補代理)
「弾劾訴追案に日韓の信頼関係回復と日米韓のパートナーシップ強化が盛り込まれていることに非常に困惑している」
激動の最中、ダニエル・クリテンブルグ米国務次官補(東アジア太平洋担当)は、日本の鯰博行外務省アジア太平洋局長、韓国の趙具来(チョ・グレ)外交戦略本部長と「キャンプ・デービッドの精神」と約束に基づく3か国の緊密な協力の重要性を確認し合っている。
また予定していた訪韓を急遽、取りやめたロイド・オースチン米国防長官は、12月14日、「韓国と日本に対する米国の抑止拡大の公約(つまり「核の傘」)は揺るぎなく、歴史的な3か国協力を進展させたい」と、いかなる事態になろうとも日米韓軍事同盟を米国は堅持する構えを改めて示している。
韓国が親米・親日派大統領を引きずり降ろし、「韓国のトランプ」が登場する可能性がある中で、米国では「本物のトランプ」が再登場する。
日本や韓国に防衛負担増額を突きつけることは間違いない。
もともと韓国嫌い(?)で知られるトランプ氏がどう出るか(それまで日本の首相は石破茂氏かどうかは視界不良ではあるが)。
「民主主義か」「日韓米同盟か」――韓国民は早晩、どちらかを選ばねばならない。
米国民はこの11月、「民主主義」よりも「経済」を選んだが・・・。
「花より団子」が国家の将来を保証するとは限らない。北朝鮮の脅威にさらされている韓国にとってはなおさらかもしれない。