FBIの大改革に早くも着手したトランプ、反トランプの連邦職員一掃へ
次男を恩赦したバイデンには完全復讐、かつての身内にも容赦なし
2024.12.6(金)
高濱 賛
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息子恩赦した史上初の恥知らずな大統領訴追
アメリカ合衆国は月並みな「バナナ・リパブリック」に成り下がった。
脱税と銃不法購入で最高42年の禁固刑を今月受けることになっていた不肖の息子を退任寸前で恩赦した「史上最低の大統領・ジョー・バイデン」がまもなく去る。
同時に弾劾を2回も逃れ、国家機密不法保持罪など4件で量刑決定を受けていた「刑事被告人・ドナルド・トランプ」が有権者の絶対的な票を得てホワイトハウスに返り咲くのだから――。
流血事件が起きないだけましかもしれない。
(大統領就任までにあと1か月半ほどあるのだからまだ何が起こるか分からない)
億万長者2人(イーロン・マスク氏とヴィヴェック・ラマスワミ氏)に任せた国家予算削減、連邦政府規模の縮小化とともに、米国民が最大関心を抱いているのが、犯罪捜査で絶対的権限を持つ「泣く子も黙る連邦捜査局(FBI)」*1の創設89年ぶりの大改革だ。
*1=1908年、セオドア・ルーズベルト第26代大統領の司法長官だったチャールズ・ボナパルト氏(ナポレオン・ポナパルトの弟の孫)が省内に犯罪特別捜査班を編成したのが始まり。その後、1933年捜査部、35年に連邦捜査局となり、初代長官となったエドガー・フーバー氏が犯罪捜査機関としての権限・機能を強化、71年まで議会での予算審議も免れてきた。長官は政権交代によって更迭されることなく最低10年の任期が保証されてきた。
(Architect of the FBI was Napoleon’s great-nephew, Charles Bonaparte - The Washington Post)
トランプ氏自身が「いわれなき犯罪者」に仕立て上げられたのは、バイデン氏の支持の下に動いた司法省、その傘下のFBIの「ディープ・ステート」*2だ、というのがトランプ氏の見立てだ。
*2=「ディープ・ステート」の定義はいくつかあるが、トランプ氏は連邦政府、特に情報機関で働く有能なシビリアンで党派的行動をとり、自分にとって不利な情報を流す官僚たちを指している。
(fee.org/what-is-the-deep-state/)
だとすれば、そのFBIの反トランプ分子を一掃させ、入れ替えた親トランプ分子を使って、こいつらを一斉逮捕し起訴して、「刑務所」にぶち込むというのが「完全報復」の筋書きのようだ。
(主流メディアは「いくらトランプ氏といえども、そこまでバイデン一派や裏切り者を追い詰めはしないだろう」と予想しているが、トランプ周辺では「トランプ氏の指名人事の顔ぶれを見れば、復讐は文字通り実行される」と見ている)