7.南部戦線でのロシア軍の戦い

 ロシア軍は、集められるかぎりの戦力を南部戦線のトクマクまでの防衛に投入する。

 できれば、ロボティネも奪回したい願望がある。

 ここで、ずるずるとトクマクやヤゾフ海に面するメリトポリやベルジャンスクに到達させては、ロシア軍に敗北感が漂うからだ。

ウクライナ軍の突破攻撃とロシア軍の防御戦闘

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 ロシア軍首脳部は、守備部隊に対して「この地だけは死守せよ」と檄を飛ばすだろう。

 ロシア軍は、防御ラインを使って陣地を守ることと、併せてロシア軍首脳部の意向と本来十八番とする機動打撃により、攻撃するウクライナ軍を撃破する方法を取るであろう。

 ロシア軍のこれまでの戦い方を見ていると、防御ラインを使った陣地防御だけでなく、積極的に何度も何度も、機動打撃を行っている。

 これは、陣内の逆襲というよりは、陣前に出撃した機動打撃である。

 火砲や航空戦力、無人機を投入してウクライナ軍の南下を止める。弾薬もこの正面に優先的に配分している。

8.戦争全体の衰勢を決める戦い

 両軍ともに戦力を多く集めて、ノボティナからトクマクのラインまでで戦う。つまり、両軍が激突するのだ。

 それは、両軍が最大限の力(戦力と戦術)を振り絞って戦うことだ。

 つまり、この戦場での戦いの結果が、戦争全体の命運を決する。

 ここの勝敗で、戦争の結末が見えてくるといっても過言ではない。世界がこの戦いを注視している。

 ウクライナ軍は、700キロという広大な正面の大部分で、ロシア軍を止める戦いを行い、突破正面では、約100キロの縦深を突き破るため、突破作戦を3回以上実施しなければならない。

 両軍のこれからの戦闘予想については、近日中に投稿する。