箱根駅伝を欠場した法大のエースが3位
ユニバ代表を本気で目指していた大島史也(法大4)は3位に終わり、目を赤くした。
「オリンピックや世界陸上は自分の力ではまだまだ。学生で日の丸を背負うのはユニバしかないので、シーズン始まったばかりですけど、この試合を重要視していました。優勝というかたちで決めたかったのに代表を逃してしまい悔しいです」
大島は昨季、5000m(13分35秒33)で11年ぶり、10000m(28分10秒01)で24年ぶりに法大記録を更新して注目を浴びた選手だ。しかし、1区を予定していた箱根駅伝はクリスマスイブに「発熱」して、「体調不良」で出場できなかった。
「体調不良は年明けに回復したんですけど、それまでずっと調子が良かった分、ダメージが強くて全然走れなくなったんです。キロ3分ペースで3km走れないくらいの状態が2月まで続きました。でも坪田智夫駅伝監督に『ユニバ代表を目指したい』と伝えると、別メニューを組んでいただきました。まずは土台を作り、3月に入って状態も上がってきて、そこからは右肩上がりで完璧な状態で迎えられたんです」
自信を持って挑んだレース。「残り4周」で勝負をかけるプランだったが、余力は残っていなかった。ユニバ代表を逃した悔しさをバネに大島は最終学年の活躍を誓っている。
「チームは予選会をふたつ控えています。最上学年と副主将という立場なので絶対に突破したい。個人としては関東インカレの5000mと日本選手権の5000mで結果を残したいと思っています」
法大の新スピードキングはまず5000mで勝負をかける。