ロシアのドローン攻撃を受け破壊されたビルの前を歩く男性(1月12日、ウクライナの首都キーウで、写真:ロイター/アフロ)
北朝鮮が公表する兵器とロシアとの関係
北朝鮮中央通信は、2025年末から今年の初めにかけて、北朝鮮が短距離弾道ミサイル「KN-23」(イスカンデルM)、大型多連装砲、徘徊型無人機、総排水量8700トンの原子力戦略ミサイル潜水艦(北朝鮮の呼称)を兵器廠(兵器が保管されている倉庫)などに配置している写真を公表した。
また、新型対空ミサイル、長距離巡航ミサイルおよび極超音速ミサイル発射実験を行った。
北朝鮮がこれらの情報を発表するのには意味がある。北朝鮮の今回の発表の内容が、ロシアが今、ウクライナ戦争で切実に必要としている兵器と一致しているからだ。
ロシアが求めている兵器は、今でも弾道ミサイル、巡航ミサイル、自爆型無人機だ。ウクライナへの攻撃を続けていくために、それらが枯渇しないようにしたいと考えている。
一方、防空兵器が十分に機能せず、ウクライナから無人機やミサイルでロシア領土内の重要施設が攻撃され続けている。それらを止めるためには、機能性を急速にアップした防空兵器が必要だ。
北朝鮮としては、ロシアに協力するために見返りを求めるだろう。その見返りとして、最新技術の提供を求めるのは当然のことだ。
それは、原子力潜水艦の開発と関連している可能性がある。
ここでは、ロシアの現在のニーズと北朝鮮の発表内容が、どのように一致しているのかについて考察する。
北朝鮮がロシアに供給してきた兵器と弾薬
北朝鮮からロシアに提供している弾薬について、韓国国防情報部やウクライナ国防省情報総局は、152ミリ砲弾換算で約1200万発を超える数量に達していると伝えている。
また、ロシアが使っている弾薬の最大4割を北朝鮮が供給しているとも伝えた。
また、北朝鮮から提供されている兵器は、映像やウクライナからの報告によると、短距離弾道ミサイルKN-23、240ミリ多連装砲、170ミリ長距離砲「コクサン」、75式107ミリ多連装砲、対空ミサイル「ポンゲM-2020」(ロシア名「ストレラ」)がある。
特に、KN-23ミサイルや240ミリ多連装砲が大量に提供されているのが実態である。