米空軍の「B1-B」爆撃機(12月3日撮影、米空軍のサイトより)
奇妙な爆撃機の行動
ウクライナ戦争では、ロシアの爆撃機はウクライナの防空ミサイル射程には絶対に入らない。その射程外から巡航ミサイルを発射した後は、無人機の攻撃を受けないシベリアや極東地域に逃げている。
なぜなら、簡単に撃墜されるからだ。これがミサイルが飛び交う実際の戦争で起きていることだ。
一方で、憲法で戦争を放棄している日本に対しては、平時、爆撃機に防空ミサイルを撃ち込まないと分かっているので、中国とロシアの爆撃機は共同で日本に接近する飛行を行った。
図1 中ロ爆撃機の日本への接近飛行航跡
防空態勢が整っている日本は、戦争状態になれば接近する爆撃機・戦闘機をいつでも容易に撃墜できるので、むやみに脅威に感じる必要はない。
しかし、中国とロシアの行為は不愉快であることは事実で、それを狙った「いやがらせ」そのものである。
