日本周辺での中ロ爆撃機の行動

 防衛省統合幕僚監部の発表によると、12月9日、日本海から東シナ海に進出したロシアの「Tu-95」爆撃機×2機が、東シナ海において中国の「H-6」(ロシア名「Tu-16」)爆撃機×2機と合流した後、東シナ海から四国沖の太平洋にかけて、長距離にわたる共同訓練飛行を実施した。

 これらには、中国の「J-16」(ロシア名「Su-30」)戦闘機×4機が宮古海峡を通過するまで援護飛行を行った。

 また、日本海では、ロシアの「A-50」早期警戒管制機×1機「Su-30」戦闘機×2機が飛行した。

 具体的には、図1に示すとおりである。
 
 ロシアのTu-95爆撃機は、全長約46メートル、翼幅約50メートルの大型機で、巡航速度は時速約710キロ。

 同機が搭載する巡航ミサイル(直径50~70センチ、全長6~7メートル、射程3500~5000キロ)の速度は、Tu-95爆撃機の速度とほぼ同じ。

 中国のH-6は、ロシアでは旧式のため廃棄されており現在は使用されていない。

 全長約35メートル、翼幅約33メートルの大型機で、巡航速度が約770キロ。同機が搭載する巡航ミサイル(直径50~70センチ、全長約8メートル、射程1500~2500キロ)の速度も同機とほぼ同じ。

 この巡航ミサイルは、Tu-95搭載のミサイルとほぼ同じレベルのようだ。

 ロシアのA-50は全長約50メートル、翼幅約50メートルの大型機で、巡航速度は、前述の爆撃機とほぼ同じである。