(2)会議後の共同記者会見における金正恩、プーチン両氏の発言

 会談後の共同記者発表で、金正恩氏は「両国関係は同盟関係という新たな高いレベルに引き上げられた」と表明した。

 その上で、「両国の共通の利益に合致し、地域と世界の平和と安全保障環境を守るとともに、強力な国家建設を目指す両国指導部の構想と人民の願いを実現できる法的基盤が整った」とし、政治や経済、文化、軍事など多方面で両国の協力が拡大されると強調した。

 プーチン氏も、ロシアと北朝鮮が画期的な条約を結び、関係を新たなレベルに引き上げることになったと評価した上で、「新条約を土台に北朝鮮と軍事分野で協力し、軍事技術協力を発展させることも排除しない」とし、軍事的な接近を強化する意思を明らかにした。

(出典:在日韓国民主統一連合「朝鮮とロシア、『包括的戦略パートナーシップ条約』締結で実質的同盟関係」2024年6月28日)

(3)露朝協力に関する日米韓高級実務者共同声明

 6月24日、北朝鮮に関する日米韓電話協議が実施された。会合後、次の共同声明が発出された。

 日米韓3か国は、ウクライナの人々の苦しみを長引かせ、複数の国連安保理決議に違反し、北東アジアと欧州の安定を脅かす、北朝鮮からロシアへの継続的な武器の移転を含む、北朝鮮とロシアの間の軍事協力深化を可能な限り最も強い言葉で非難する。

 6月19日のウラジーミル・プーチン・ロシア大統領の平壌訪問中の「包括的戦略的パートナーシップ条約」署名により特に示された、北朝鮮とロシアのパートナーシップの進展は、朝鮮半島の平和と安定を維持し、国際的な不拡散体制を堅持し、ウクライナの人々がロシアの残酷な侵略に対して自らの自由と独立を守っている中で彼らを支持することに関心を有する者にとっては誰でも、重大に懸念すべきものである。

(出典:外務省HP)