――ウクライナ軍に必要な最新鋭の大砲は何門でしょう。
ロペス 200門でも500門でも必要です。つまりウクライナ軍がロシア軍と同じ土俵に立つために得られるものすべて要ります。射程が2キロメートルや10キロメートルの戦いではありません。
50キロメートル、60キロメートル、70キロメートルの戦いに勝たなければならないのです。なぜなら予備軍が控えている地域やフライ(飛行)ゾーン、レスト(休憩)ゾーンまで攻撃することができるからです。それが鍵になります。
ドローンは戦場で極めて有効
――ウクライナ軍の砲撃はドローンをうまく使っているため、非常に正確だとも言われていますね。
ロペス これはドローン戦争です。シリアやチェチェンから持ち込まれたドローンによる戦争です。1番はトルコ製のバイラクタル TB2。これは非常に優れています。「リーパー」や「プレデター」のような米国製長距離ドローンもあります。武器を搭載しない偵察用の中国製ドローンや、他にも小型のドローンもあります。
私たちの部隊でもドローンを使っています。高度3000~4000メートルのドローンで、飛行時間は15~30分。ウクライナの若者たちはドローンや電子機器、コンピュータゲームを理解し、この才能をさらに一歩進化させました。
私たちのような世代はドローン技術やコンピュータゲームのことは分かりません。しかし、ミレニアル世代の若者、ウクライナの若い兵士たちは、男性も女性も、これを完全にマスターして使いこなしているのです。
――軍隊の経験がなくてもできるんですか。
ロペス そうです。米国でも8歳から25歳までの人たちは、テクノロジーの達人なんです。私たちの世代は達人ではありません。デジタルの動きや能力を理解することができないからです。若い世代はそれらを持っています。ウクライナにとっては良いことです。