爆撃機サイズの武器庫

 J-20より大きく、ダブルデルタ翼は19メートル超、総面積は約186平方メートル。大量の燃料と兵器を積める。長さ7.62メートル、幅2.13メートルという爆撃機サイズの武器庫を備えている。最大マッハ数は1.8前後とみられる。

中国人民解放軍のJ-20ステルス戦闘機(写真:CFOTO/共同通信イメージズ)
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 これまでの超音速機と異なり垂直尾翼がない。対空が主任務で、空対空ミサイルのほか、空母や空軍基地などより大きな目標を攻撃するためのより大きな武器を搭載できる。B-21を配備する遠方の米空軍基地に向けて大量の徘徊型兵器も発射できる。

中国の新型ステルス機(SNSに投稿された動画からのスクリーンショット)
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「最初のJ-20は10年12月に登場、14年ごろに量産前の機体がお目見えした。20年代の終わりにはJH-XXの生産が開始される可能性がある」とスウィートマン氏は予測する。米国防・安全保障オンラインマガジン「ウォー・ゾーン」(12月26日付)も新型機について分析している。

「NGAD相当の第6世代戦闘機というよりJH-XXと呼ばれる第5世代戦術爆撃機・攻撃戦闘機」との見方を示したRUSIのブロンク上級研究員と異なり、ウォー・ゾーンは「ステルス性のある高性能の第6世代有人戦闘機」の可能性も指摘する。