(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)
2月24日未明、1月15日に続き、ロシアの早期警戒管制機「A-50」がウクライナ軍によって撃墜されました。
前回1月の撃墜はアゾフ海上空でしたが、今回は陸地上空に残骸が落下しているため、かなり正確に撃墜位置が判明しています(下のツイートの地図を参照)。また、撃墜時の映像も撮影されています。
/4. Woman in the video above mentions that aircraft debris has fallen in Trudovaya Armeniya village of the Krasnodar region of Russia. Approximately 210km from the frontline. pic.twitter.com/kmLAdM5gyt
— Special Kherson Cat(@bayraktar_1love) February 23, 2024
前回、ウクライナ軍による攻撃手段は謎とされていました。しかし今回は材料が多いため、ウクライナ紙「ウクラインシカ・プラウダ」が報じたように、旧ソ連が開発した旧式ミサイル「S-200」が使用されたのではないかとの推論が出ています。また、ウクライナ情報総局の関係者も、S-200による撃墜だったと発言しています(ただし、情報総局は情報工作も行うので要注意です)。
以下では、判明した事実から、ウクライナ軍によるA-50攻撃手段を推測してみたいと思います。