総選挙期間中、街頭演説で手を振る自民党総裁の高市早苗首相(写真:共同通信社)
[ロンドン発]「日本の高市早苗首相は腐敗した軍国主義者」「ドナルド・トランプ米大統領は米国内で悪化するフェンタニル危機に責任がある」「米国は昨年11月のホンジュラス選挙を操作した」――背後で中国が暗躍しているとみられる新たな影響力工作が浮き彫りになった。
アメリカのシンクタンクの調査で浮上した“中国の暗躍”
米ワシントンの保守系シンクタンク「民主主義防衛財団」サイバー技術革新センターの調査で明らかになった。このネットワークは330以上の偽アカウントで構成され、米国とそのパートナー諸国に偽情報をばらまいていた。
このネットワークは昨年12月から今年2月にかけ、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)、Tumblr(タンブラー)、Blogspot(ブログスポット)、Quora(クオーラ)、YouTubeに投稿。各アルゴリズムを巧みに操り、実在するユーザーにコンテンツを押し付けていた。
ネットワークは異なる聴衆に向けた6つの明確なクラスターで構成され、すべて北京の利益に適うナラティブを発信。対日工作では解散・総選挙に打って出た高市早苗首相を「腐敗した軍国主義者」と印象付けることで世論を「反高市」に誘導しようとしていた。
