連載:少子化ニッポンに必要な本物の「性」の知識

夫婦どちらかの一方的な性行為の拒否は離婚原因として認められている

 性の交わりは男女の重要なコミュニケーション手段であり、恋人や夫婦としての関係の基盤である。

 性行為により男女間の愛情が深まり、2人の距離は縮まり、信頼関係も深まる。

 これらは昔から言われているが、互いの肌が触れ合うことで、オキシトシン、アンドロゲン、バソプレシン、ドーパミンといったホルモンが活性、増殖されることで、幸福感が得られることが科学的にも証明されている。

 数年前、20~40代の女性を対象に『年末年始の性愛行動』を調査した結果、およそ8割が、特定の相手がおり、そのうちの6割強が年末年始に、そのパートナーと性行為をする予定との回答があったという。

 調査によれば理想的な愛の交歓の頻度は、1週間に1~2回。さらにほぼ半数の女性が「男女の交わりが好き」との結果が示された。

 交合は愛情を確かめ合う行為といえるが、ED(勃起不全)や病気などではないにもかかわらず1か月以上情交がないカップルはセックスレスと定義づけられる。

 現在、20~40代の女性の約6割がセックスレスの状態にあるという。

 海外では男女が交際する上で、セックスの相性は非常に重視される傾向がある。

 出逢った最初の時は相手にそれほど興味を抱かなくても、肉体の相性が良ければ相手との関係性が深まることは珍しいことではない。

 国外でセックスレスの夫婦関係があまり存在しないのは「愛情がなくなった→セックスをしない→離婚」というのが一般的であり、肉体関係がなくなったら、それは愛情を感じなくなった証とされる。

 そのため性的な関係が維持できなくなったら、夫も妻も無理に夫婦関係を続けることはせずに別れてしまうため、外国ではセックスレスのカップルはほとんど存在しない。

「近くて遠きは男女の仲」という。

 日本の夫婦は長く連れ添うと、「子供も生まれて、妻はすでに母となり、家族としてしかみられない(女性としての魅力を感じられない)から性欲はもう湧かないよ」と、夜の営みは遠い昔に既に途絶えているものの、夫婦関係は依然として継続しているという夫婦は多い。

 だが、日本においても夫婦間において長年にわたり媾合(こうごう)がなく、夫、もしくは妻から肉の交わりを拒絶したとしたならば、それは婚姻関係の破綻を表す証となり、「離婚の原因になる」と日本の法律は示している。